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kogeのガレージハウス生活日記

バイクの置き場が欲しくてガレージハウスを建てたkoge家。その生活をだらだら書いてます。前ブログは「kogeのガレージハウス建築日記」です。

穏やかな春の日に

今日は重い話です。書こうか迷いましたが、一つの区切りがついたので書いてみます。重い話が苦手な方は、また別の記事が上げれたときに来てやってください。文章もとっちらかるかもしれませんのでご容赦ください。















今週の月曜日、kogeのよく知っている方がバイクの事故で亡くなりました。全国ニュースにもなった岡山国際サーキットでの多重事故、あの時亡くなったお二人のうちの一人でした。実はkogeがDUCATIを17年前に買ったお店の方で、この4月から代表取締役にも正式に就任されてこれから!という時期でした。まだ38歳だというのに・・・。

ずっとバイクのレースもされていて、ライディングも上手な方だったと聞いています。色んな方のSNS等でフラッグのタイミング等、問題を上げられているのもお見掛けしますが、失った命はもう帰ってきません。奥さんもまだ若く、一人娘も高校生になられてこちらも小さいころからよくお店で見かけていました。

自分は亡くなった方とはあまりゆっくりお話することも無かったのですが、もちろんお話したこともありますし自分のバイクの整備もして頂いたりもしていました。ここの先代社長ご夫婦にはkogeの結婚式に出席していただき、スピーチもお願いして快く引き受けていただきました。

男前で、バイクも上手く、若いころから工場で技術を磨き、家族も仲良く、傍から見ていたら羨ましい位でした。たまに見せてくれるちょっと照れたような笑顔も素敵でした。そんな彼の訃報を聞いたのは月曜の夜でした。

事故自体はニュースでお昼頃から知っていました。以前もサーキットで知人が亡くなった事があるので、空いた時間にはニュースチェック。今回亡くなった方かも?という思いは当初ありましたが、お店の定休日は水曜日だし彼だけは違うよね?と自分の中で整理して夕方からは会議があったのでニュースもチェックできず。

会議も終わりニュースの事も気にならなくなっていた頃、同じお店のお客さんから電話に着信が。何か仕事のお話かな?と思いながら電話を取ると、例のニュース見た?という第一声。「あ、誰かよく知っている方が亡くなったのかな?」と話を促すと、残念ながら今回亡くなった方の名前が出てきてしまいました。

亡くなるしばらく前にGT1000の処遇?で相談に行った時には、いつものように忙しくしていた彼の姿がありました。そんな彼が亡くなったというのは何だか信じられない気持ちと、バイク屋さんやご家族の心情を思うとやるせない気持ちで一杯になりました。一番好きな物で亡くなったのだから本望、とはとても思えません。これから頑張って盛り上げていこうと言うお店と、最愛のご家族を残して逝ってしまわなければならなかったのですから。

気持ちの整理がつかないまま、お通夜へ。会場にはまるで結婚式の会場のように、バイクや愛用のツナギ・ヘルメットや写真が沢山飾られていました。これだけ沢山の写真が残っていることが、ご家族や仲間に愛されていた証拠でしょうね。様々な関係の方が数百人来られた大きなお通夜でしたが、所用で最後までは参列できず会場を後に。

次の日のご葬儀には休日だったこともあり、家族で参列させていただきました。この時初めてお顔を拝見できましたが、生前と同じように男前のままで、まるで眠っているかのよう。この日はお見送りまで参列させていただくことが出来ました。最後はずっとお店にあるモンジュイのエギゾーストノートで送り出されて旅立っていかれました。

葬儀 17.4.29

お店の方はもう今日から再開されているとの事。きっと先代がまたお店を切り盛りされていくのでしょう。



公道よりもずっと安全だと言われているサーキットでも、残念ながらこのような事が起こります。誰が悪いと言えることではありませんが、若い将来有望な方が亡くなるという事は、本当にただただ残念です。自分が二十歳の頃に後輩が亡くなった事もありましたが、その頃はあまり考えなかった事が年齢を重ねてみると頭をよぎります。

自分の父親も30に届く前に亡くなっています。正直記憶が全く無いのでそれが当たり前になっていますが、高校生で父親を亡くした娘さんの気持ちや、伴侶を失った奥様の気持ちを思うと・・・。また自分より先に子供・そして跡継ぎを無くしたご両親の気持ちを思うと・・・。自分が親になって初めて思い当たる事も沢山ありますね。

ちょうど大型バイクをどうしようか考えていたkogeですが、益々複雑な気持ちになってしまいました。2つのタイヤで身体をむき出しにして走っている限り、やはりバイクは危ない乗り物です。身近な方が亡くなって、何となく怖くなったというのも今はあります。でも彼も触ってくれたであろうこのバイクを手放すのも忍びないような気持ちもありますし、それを言い訳にして手放すのも何だか違う気がします。

ただ、今はその辺りの事は置いておいて、彼のご冥福を静かに祈ろうと思います。何が言いたいか分からない文章になりましたが、これを読んでいただいたバイク乗りの方は、今一度ご自分のライディングを見直して頂いたらと思います。速く無くても遠くに行かなくても無傷で、無事に家まで帰る事がバイク乗りに求められる一番のスキルですから。


長い文書を最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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